吹雪の小康状態のなかで白馬岩岳を滑る

雪嵐でもくろみ違い・・・スキー場を転々

気象情報では白馬方面は夜明け頃に大雪警報解除のようなので、今日は鹿島槍スキー場に行くことにしました。
初めて行くところです。JRやなば駅から南西に行けばいいだろうと見当をつけて午前9時半ごろに到着。
ところが、北東からの季節風が北アルプスにぶつかって、雪嵐の積乱雲を形成したようで、突風が吹いていてリフトはほぼ全休状態。仕方なく、青木湖の写真を撮ってから、白馬方面では標高が低い岩手家スキー場まで行ってみることにしました。途中のスキー場は、白馬五竜、47も八方尾根も雪嵐のためほぼ閉鎖状態でしたから。

岩岳ではちょうど私が到着した10時半ころにゴンドラリフトが動き始めるところでした。
とこが、2時間近くも吹雪で視界の利かないなかで運転し続けたため、私の三半規管=平衡感覚はすっかりくるってしまっていました。こういう日は、自分の重心とバランス感覚がまともではないので、新雪やコブ斜面の滑降は無理です。たぶん修正に2時間ほどもかかるので、このスキー場ではまともな滑りができないでしょう。
私は目が回っている状態でスキーをする羽目になりました。
新雪上の滑降はそれ自体、目眩を引き起こすことになりますから、すでに眩暈を起こした状態では危険です。それでも一度は上級コースを四苦八苦して降りてみました。吐き気が起きてまともな滑りにはなりません。

私はブランコでも酔って軽い頭痛や眩暈を起こしてしまいます。
スキーではコブ斜面でも滑降しているときにも、膝と腰の屈伸で、頭の移動軌跡が――真横から見て――一直線になるようにしないと酔ってしまいます。
で、新雪滑りですが、そのポイントは両スキー板をあたかも1本のモノスキーのようにして接地面積を極力広くして、一体的に操作することにあります。
ところが、今日の岩岳のように降りたての新雪だときわめて柔らかくて、波打つような上下動になってしまうのです。頭の位置の上下動に極端に弱いのです。技術の限界でしょうか。
すると、頭の軌跡が波動状態となって、酔ってしまうのです。ただ、滑降だけなら、何とかなりますが、クルマ酔いがすでにあると、もはや救いようがなく身体制御がしにくくなってしまうという欠点があるのです。


吹雪の後の新雪ゲレンデ


リフトは大半が休止状態


そねざわの谷間を望む

基礎スキーの基礎をさらい直し

というわけで、くるったバランス感覚を修正するために、基礎スキーの基礎をさらい直すことにしました。
トレイニングの目途をたてたところで、下に下りて昼食にすることにしました。ところが、5年ぶりに来た岩岳スキー場の周りでは、ウィークデイに営業しているレストハウスはほとんどなくなっていました。
大半が閉鎖撤退したようです。仕方なく、駐車場わきのハンバーガーショップで軽食にすることに。
そこには、台湾からのカップルが後から来て、英語で会話をしました。日本ではスキーが初めてだとか。

不運は続くようで、昼過ぎにゴンドラは停止に。下のコースでは、パラダイストリプルだけが運転。このゲレンデと隣の「かもしかアップバーン」を滑るしかなさそうです。ただし、「かもしか」を降りるとリフトまで400メートルも平地歩きが必要です。やれやれ。
まあ、基礎練習だから中初級者コースでもいいか。こうして、ショートターンとミドルターン、ロングターンのチェックを始めました。

老紳士を教えることに

とかくするうちに、京都から来たという70代半ばの男性とリフトに乗り合わせました。
何と60歳からスキーを始めたのだそうです。で、70代になってからようやく滑りのコツが呑み込めてきたとか。しかし、パラレルターンがうまくできない。
これまでどんな練習をしてきたのかを訪ねると、スキーの先輩や仲間から「でたらめ」を教わってきたようです。
他人にかまけている暇はない私ですが、でたらめの教えのために着いた変な癖を修正してみようという野望が頭をもたげてきました。
ちょうど自分にとっても基礎の確認となるから、久しぶりに初級者を教えてみようと・・・・・・。

この人も「スキーをそろえて滑る」ことが上達の証だと誤解しているようですので、プルークボーゲンの基本をやってもらうことにしました。
老紳士は、肩を回してしまい、しかもエッジング加圧にさいして太腿を無理に使っているため、外向傾の滑降姿勢ができていない、という診断を建てました。
そこで、顔は最大傾斜線を見つめ続けて肩を回さず、体重を膝にかけるという3つのポイントを覚えてもらうことにしました。
プルークをさせてエッジングの切り換え動作を早くするところまで行ったので、すぐにウェーデルンに進みました。
彼もいきなりウェーデルンができるようになるとは思っていなかったようで、プルークボーゲンからプルークウェーデルン、そしてパラレルウェーデルンまでやってみて、何とか形だけは習得することができたことに大いに驚いていました。
この間5分。少なくとも私のアドヴァイスのもとでは、5分でパラレルウェーデルンまで上達しました。これは、いわばショック療法です。私の「暗示にはまった」ということです。この人のようにすぐに成果が出る人もいますが、8割の人はそうはいきません。
「始めて5分でウェーデルン」というのは、私としても新記録です。
しかし、少し気を抜くと安易に肩を回す癖が出てしまうので、今後の練習ポイント3つを何度も指摘しました。
次に、パラレルのミドルおよびロングターンに。
ここでは、やはり肩を回す癖や膝を立ててしまう習慣がなかなか抜けません。そこで、ステップターン気味のエッジング切り換えのポイントを指導しました。が、これはSAJ1級の技術ですから、ポイントを言葉で理解しても、身体で習得するまでには数年かかるでしょう。
ただし、プルークボーゲンを理解すれば、たった5分でウェーデルンまで進めたというショック療法での上達のイメイジを抱き続けてくれれば、今後の上達を期待できそうです。
スキーを始めたのが60歳で、まだ変な癖が凝り固まっていないことが幸いしたようです。しかし、でたらめを教える仲間と距離を置かいないと、厳しい壁にぶつかることになりそうです。


かもしかアップバーン


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